計算式と出典
A/B/C スコアの組み立て方・使用したデータ・数値の前提と利用上の注意点を、すべて公開しています。重みや閾値は編集部が設定したものであり、すべての読者に最適とは限りません。ご自身の優先順位と照らし合わせてお読みください。
1. 目的別スコア
- 学生: F1 / J1 留学生として住む場合の観点
- OPT・就職: OPT・駐在・現地就職で働く場合の観点
- 家族: 家族を帯同して子育てをする場合の観点
2. A/B/C の付け方 (パーセンタイル方式)
A/B/C は絶対スコアではなく、50 州全体の分布のなかでの相対位置で決めています。これにより、年次データが更新されて絶対値が動いても、常に意味のある分布が保たれます。
| 段階 | 50 州のなかの位置 | 州数 | 目安の読みかた |
|---|---|---|---|
| A | 上位 20% | 10 州 | その目的で相対的に相性がよい上位ゾーン |
| B | 中位 40% | 20 州 | 条件次第で検討できる |
| C | 下位 40% | 20 州 | 相対的にハードルが目立つ |
内部スコアは 0〜100 で、同じ段階のなかでの順位差は小さくなりがちです。複数州を並べて比較してください。都市圏は州の分布を基準にしたうえで、同じ閾値を適用しています。配色に赤を使わないのは、ネガティブ判定に寄せたくないためです。
3. 計算式
各目的別スコアは 0–100 の内部スコアを出し、上の閾値で A/B/C に段階化します。値が小さいほど良い指標 (家賃・州税・犯罪・通勤時間・気候リスク・失業率) は、正規化したあとに 100 − 値 で反転します。
学生 = 0.22 × (100 − 家賃)
+ 0.20 × 日系コミュニティ
+ 0.15 × 娯楽・文化の厚み
+ 0.15 × 日本人留学生密度
+ 0.15 × (100 − 犯罪)
+ 0.08 × 気候の快適度
+ 0.05 × (100 − 通勤時間)
OPT・就職 = 0.20 × 所得余剰
+ 0.18 × 雇用・社会生活の厚み
+ 0.15 × (100 − 州税)
+ 0.13 × 日系企業密度
+ 0.12 × (100 − 犯罪)
+ 0.10 × (100 − 失業率)
+ 0.07 × 気候の快適度
+ 0.05 × (100 − 通勤時間)
家族 = 0.22 × (100 − 犯罪)
+ 0.18 × (100 − 家賃)
+ 0.18 × 教育・医療・娯楽アクセス
+ 0.15 × 気候の快適度
+ 0.12 × 日本人学校の有無 (0/100)
+ 0.08 × (100 − 災害リスク)
+ 0.07 × (100 − 通勤時間)
所得余剰 = 世帯所得中央値 − 家賃 × 12 を正規化した値です。日系コミュニティスコアは、日系スーパー・日本人学校・日本語医療の 3 要素のうち何件そろうかを 0–100 に変換しています。
2026-04-20 更新: 娯楽・文化の厚みと気候の快適度を、学生・OPT・家族すべてのスコアに組み込みました。娯楽・文化は州の最大都市圏規模・プロスポーツ・大学集積・空港ハブ・日系駐在の拠点性を、気候快適度は冬の厳しさ・夏の暑湿・日照日数・災害頻度を編集部が 0-100 で採点した値です。これにより、家賃と治安だけ良くても生活の厚みが乏しい人口希薄州 (ワイオミング・サウスダコタ・ノースダコタ等) が不当に上位に来る問題を補正しています。災害リスクは家族スコアで 8% の補完重みとして残しています。
4. 正規化のしかた (50 州基準)
各指標は全 50 州の実データの最小値〜最大値で正規化しています。年次データが更新されると、レンジも再計算され、過去の内部スコアもそれに合わせて動く仕組みです。
5. データ出典
| 指標 | 出典 | 年次 |
|---|---|---|
| 家賃中央値 (B25064) | US Census ACS 5-year | 2024 |
| 世帯所得中央値 (B19013) | 同上 | 2024 |
| 通勤時間中央値 (B08303) | 同上 | 2024 |
| 暴力犯罪率 (/10 万人) | FBI Crime Data Explorer | 2024 |
| 失業率 | BLS LAUS | 2023 年 |
| 気候リスク指数 | FEMA NRI | v2023-11 |
| 州所得税の最高税率 | Tax Foundation | 2026 版 |
| 留学生総数・日本人留学生数 | IIE Open Doors | 2024/25 |
| 日系企業数 | JETRO | 手動調査 |
| 日系コミュニティ (スーパー / 学校 / 医療) | 手動調査 (代表 1–2 件) | 2026-04 |
| 娯楽・文化の厚み (0-100) | 編集部が採点 (都市圏規模・プロスポーツ・大学集積・空港ハブ等の合成) | 2026-04 |
| 気候の快適度 (0-100) | 編集部が採点 (冬・夏の厳しさ・日照日数・気候区分を評価) | 2026-04 |
| 人口密度 (人/sq mi) | Census ACS 人口 / 州面積 (Wikipedia) | 2024 |
6. 欠損値の扱い
- 日本人留学生数は、IIE Open Doors Fact Sheet で州ごとに公開されるのが上位 5 か国のみで、日本人が上位 5 に入らない 47 州については推定値を使用しています。
- 日系コミュニティの有無も、主要州以外は収集途上です。駐在・留学実態のある州ほど更新頻度を上げています。
- 欠損値をレンジ中央値で埋めることはせず、代替ソースが取れる場合のみ補完しています。
7. スコアの限界
- スコアは公式データを加工した値であり、現地のすべての事情を反映しているわけではありません。
- 重みは編集部の判断です。読者の優先順位とは合わない場合があります。
- 税務・法務の具体的な助言は提供していません。個別の判断は専門家にご相談ください。
- 重みを読者ご自身で調整できる機能は、今後の開発課題です。
8. データのダウンロード
スコア結果と主要指標は JSON で公開しています (CC BY 4.0)。州スコア 2026 / 都市圏スコア 2026 をご利用ください。